仕事をスムーズに進めるためにも、コミュニケーションについて勉強しておくといいですが、ノウハウ本ばかり読んでいるのも飽きてしまいませんか?
ダイソーで見つけた『黒い心理術』は、「そんなのあり?」とおもしろがりながら読める息抜きにピッタリの本でしたよ。

黒い心理術ってなに?
タイトルは『黒い心理術』。サブタイトルは「相手を操る」です。
「相手を操れたらコミュニケーションもばっちりできる」ってことなのかなぁ、と半信半疑で読み始めました。
ところで、「黒い心理術」とは何なのか?
ざっくりまとめると、心理学を用いて人の行動を操り、自分の思惑通りにコントロールする技術のようです。
「人を操る」という言葉が、なぜか悪そうに聞こえるのはわたしだけでしょうか・・
ここまで読んでいると、「あれ、わたし詐欺師になるんだっけ?」と自分が何のために『黒い心理術』を読み始めたのかわからなくなってしまいました。
ちょっと怪しいなって思いませんでしたか?
とはいえ、内容は心理学にもとづいているので、怪しくありません。普段は聞きなれない用語も、具体例を交えながら見開き1ページで説明しているので、簡潔でとてもわかりやすいです。
例として、「ミラーリング」という用語を紹介します。
ミラーリングは、「動作によって相手との親密度を増して好意を抱かせる技術」だそうです。
これだけ聞くと、どうすればいいのかわかりませんが、『黒い心理術』では「相手とお茶を飲んだり、会食したりする場合は、お茶を飲むタイミングや料理を口に運ぶタイミングを合わせると効果あり」と、具体的な実践方法を教えてくれます。
実際にビジネスで起こりそうな状況を具体例にしているので、イメージがしやすいです。
近々、会食の予定がある人は試してみるのもアリかもしれませんね。
他にも、ウソを見破るテクニックなども紹介しているので、試してみてはどうでしょうか?

超ブラック!な心理テスト
読んでいてわたしがいちばん「ブラックだな!」と思ったのが、心理テストでした。
わたしにとって心理テストは、イベントや休憩時間に、近くの人と和気あいあいと楽しむイメージがあったのです。あなたも血液型別の性格診断とか、よくやりませんでしたか?
『黒い心理術』の心理テストは「あなたの隠された本性がわかってしまう!?」と書いてあるだけあって、けっこうブラックな内容になっています。
たとえば、「大嫌いなゴキブリを発見!その時、あなたはどうする?」という質問があります。
質問自体は他の心理テストでもありそうなのですが、答え合わせをしてみると、ギョッとするような自分の行動パターンがわかります。「今の質問で、そんなことがわかっちゃうの?」と思うこと間違いなしです。
わたしは友人など大勢で『黒い心理術』の心理テストをするのではなく、一人でこっそりと試してみることをオススメします。
あなたも気づいていないブラックな一面を教えてくれるかもしれませんよ。
仕事のためもいいけど、楽しんで読むほうがいい
言葉は時代によって変わっていくので、何歳になってもコミュニケーションに関する勉強をする機会がありますね。仕事でもコミュニケーションは欠かせません。
とはいえ、研修やノウハウ本などでコミュニケーションという言葉を聞きすぎて「もうイヤだ!」って思ったこともありませんか?
「コミュニケーションばっかり聞きすぎて疲れたわ!」と思ったら、飲み物を片手に『黒い心理術』を読んでみるのもいいかもしれません。
おもしろがりながら心理テクニックもわかる、気分転換にちょうどいい本ですよ
