あなたは親離れできていますか?
社会人になったいまでも、お年玉やお小遣い、もらったりしていませんか?
わたしは大丈夫!親に頼らずひとりでキチン生活しているもの。
でも・・・。
ここ最近、お母さんに電話していないなぁ。これって親離れっていうのかな?
『ぼくとかあさん』 あらすじ
ぼくとかあさんは二人暮らし。大人になるまで大切に守って、育ててくれたお母さん。寂しいとか、貧乏だとか思ったこともなかったぼくは、社会人になって都会にでます。
都会の生活に慣れて、お母さんからの電話を受けて「めんどくさい」と思うようになっていました。そんなある日、実家に戻ると、玄関に・・・・。(金の星社刊 いもとようこ作・絵)
親離れしなくても、いいよ!
親を忘れることが親離れではありません・・よね?
でも自分ひとりで生活を始めると、いろんなことがありすぎて、親のことを忘れてしまいます。高校を卒業してすぐに一人暮らしを始めたわたしは、自分でなにもかもできると思っていました。
でも、ここまで大きく育ったのは、両親に守られて育ってきたのだと、この絵本を読んで思い出しました。
主人公の「ぼく」と同じように、母から電話がかかってきても「そのうち帰るから」と言うだけで、なかなか実家に帰りませんでした。
でもね、今になって思います。
親離れするのが良いことだと言われています。過保護すぎるのも良くないけれど、無理して親離れする必要はないんじゃないかな?
親離れの本当の意味
親離れを大辞林で調べてみました。
子供が成長して、親を頼りにしなくなること。子供が自立すること。乳離れ。
そこには、親を邪険にすることとは、一言も書かれていません。
動物の世界も同じですが、自分でエサが取れて生きていければ親離れです。人間も同じで、自分ひとりで生活できるようになれば親離れしているのです。
母親が好きだというと、友人や知人から「親離れしていない」と言われることがあるかもしれませんが、自分ひとりで生活できていれば親離れしています。
世間の意見にあわせて、無理に親離れしなくてもいいんです。
過保護すぎるお母さん。でも・・・
この絵本のお母さんは、超がつくくらい過保護です。運動会の競争で、転んだ息子を背負って走るって、
やりすぎですよ、お母さん!
でもまぁ、都会で一人暮らしをしたぼくは、最初は寂しくてお母さんに毎晩電話をしていたけれど、「都会の生活も楽しくなるから」みたいなことを言って、元気づけたおかあさんは偉かった。
だって、ぼくがそのまま実家に帰ってしまったら、マザコンになっていたかもしれませんものね。
親離れは難しく、子離れは寂しい・・
この絵本は、シングルマザーの母親が息子を精一杯育てている姿を描いています。大きな太っちょのクマのお母さんは、頼りがいのあります。でも本当は息子が親離れしたことが、寂しいのです・・。
親離れは難しく、子離れは寂しいんです。
この絵本を読んで、なんだか母の気持ちが少しわかった気持ちになりました。
マザコンと言われてもいいから、今度実家に戻ったら母を抱きしめて感謝のことばを伝えたいです。
ありがとう おかあさん