ある日の朝、
起きたらお金持ちになっていた!
むかし話に『わらしべ長者』っていうおはなしがありますが、『どうぞのいす』を読んでみて、わらしべ長者のことを思いだしました。
わらしべ長者は「1本のわらをどんどん良いものと交換していって、最後は家を手に入れた」というおはなしです。
今回紹介する絵本『どうぞのいす』にでてくる わらしべ長者 は ろばさん です。
このろばさん、おはなしのほとんどで寝ているのですが、
寝ているあいだに、お金持ちになっちゃうんです!
あらすじ
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うさぎさんが作った椅子をめぐって次々に繰りひろげられる取りかえっこ。
「どうぞ」にこめられたやさしさが伝わってくるロングセラー絵本。
(文引用:ひさかたチャイルド)
うさぎさんが小さないすを作りました。
うさぎさんはこのいすを、野原の木の下におき「どうぞのいす」と書いた立て札をおきました。
最初にやってきた ろばさん は、自分のどんぐりをかごをかご「どうぞのいす」に置いて木の下で眠ってしまいました。
そこへくまさんがやってきて、「どうぞ」の立て札をみて、どんぐりを「どうぞ」と勘違いして全部食べてしまいます。くまさんは、どんぐりのお礼に はちみつのビン をかごに入れて帰ります。
そのあと、きつねさんがやってきて・・・・。
どうぞ は みんなを幸せにする ことば
ろばさんは、寝ていただけなのに・・・。
起きたら、どんぐりがとんでもないものに変わっていてビックリするでしょうね。
うさぎさんの どうぞのいす から始まったやさしさが、少しずつ形を変えながらつながっていく様子が、とてもステキだなと思います。
どうぞ は すてきな言葉ですね。
電車で席をゆずるとき、わたしは「お年寄り扱いされて嫌な気分にならないかなぁ?」と考えて、すぐ動けないんです。
以前、外国人の友達に「日本ではお年寄りに席をゆずってはいけないの?」って聞かれたことがあります。
自分の国では「席をゆずられたら、みんな笑顔で座ってくれるのに・なんで?」と不思議に思ったそうです。
やすみのような若い人に席をゆずられたら、笑顔で「ありがとう」と言ってゆずってもらうのが、年配者の礼儀じゃないでしょうか。 (たくたく)
絵本の中の動物たちは、かごのものをからっぽにしたあと、「でも からっぽにしてしまっては あとのひとにおきのどく」と言って、替わりのものを入れていきます。
この言葉にわたしは、やさしい響きを感じました。
わたしは、この絵本のやさしい色づかいと、かわいらしい絵が好きです。
とくに、ページいっぱいに描かれた りす がとってもかわいかったです。
思いやりってこういうことなんだなぁ
と、あらためて教えてくれた絵本でした。
お茶 どうぞ♪
ありがとね♪
どうぞって、気持ちいい!
