新社会人になってそろそろ2ヶ月が経ちますが、慣れないことばかりで悪戦苦闘の日々が続いています。
わたしと同じように まだまだ仕事に慣れない というあなたの悩み。
『ぼちぼちいこか』にでてくるカバが解決してくれるかもしれませんよ。
ぼちぼちいこか あらすじ
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重量級のカバくんは、
船乗り、飛行士、ピアニストと、
次々に新しい仕事に挑戦します。
おかしな結末をユーモラスな絵で語ります。
絵本のタイトルになっている「ぼちぼちいこか」は、関西弁(大阪弁)で「ゆっくりいこう」という意味です。
英語のタイトルは、
“WHAT CAN A HIPPOPOTAMUS BE?”
(カバは何ができるの?)
ですが、ちょっと意味が違うみたいですね・・・
関西弁をしゃべるカバって・・聞いたことない
大阪育ちの明るいカバくん
外国の絵本なのに、訳が関西弁。
こんな組み合わせは初めて見ました。
冒頭から「ぼく、しょうぼうしになれるやろか。」と関西弁を巧みに操るカバくんが登場します。
大阪出身の訳者、今江祥智さんにはこのカバくんが大阪育ちの顔にしか見えなかったそうです。
エア・ブラシで描かれていて洗練されたデザインなのに、ひょうきんな表情をしているのがなんともミスマッチでおかしいです。
大阪育ちのカバは持ち前の明るさで
悩むあなたの気持ちを軽くしてくれます。
失敗しても前向きなカバくん
カバくんは様々な仕事に挑戦しますが、重量級の体ではうまくいきません。
消防士には、はしごがカバくんの体重に耐えきれなかったのでなれませんでした。
カバくんは「なれへんかったわ」と一言。
しかし、落ち込んではいません。
ふなのり、パイロット、バレリーナとどんどん挑戦していきます。
失敗も大阪育ちのカバくんの手にかかれば、あっという間に笑いに変わります。
カバくんはピアノを弾く力が強すぎて、ピアノが壊れてしまったときには「ピアニストになるちからは、ありすぎやったな」と言っていました。
そんな冗談をとばしながら次の仕事へと挑戦していくのです。
カバくんの 前向きさ に元気をもらえます。
マイペースなカバくん
どの仕事も上手くいかなかったカバくん、思わず「どないしたらええのんやろ。」とポツリ。
最後にとりかかったのはひとやすみすることでした。
どれもうまくいかない中でひとやすみを選ぶカバくんは、マイペースですね。
この選択、実は大成功するのです。
ハンモックの上でひとやすみすることだけは上手くいったのです。
焦る必要はない、ゆっくりやるほうが上手くいくもの
だとマイペースなカバくんが教えてくれるように思えてきました。
ぼちぼちやるのが上手くいく by.カバ
『ぼちぼちいこか』を読むと、カバくんに「ま、ぼちぼちいこか」とポンと肩をたたいてもらった気がしてきます。
「がんばれ」ではプレッシャーになりそうですが、「ぼちぼちいこか」と言われれば、思わず肩の力が抜けてしまう不思議な魅力のある言葉です。
仕事になれるのにはもう少し時間がかかりそうですが、
まあ ぼちぼちいこか!
