赤ちゃんが産まれたとお祝いに駆けつけてみたものの・・。あまり可愛くないなと思いつつ、「カワイイね」と褒めたことが、何度あったことか・・。
人から何と言われようとも、わが子はカワイイものです。「親バカ」といわれようとも、カワイイものは、かわいいのです!
たとえ、大きくなったとしても・・・。
子を思う親の普遍的な愛を描いた絵本
いつもとってもかわいい赤ちゃんの顔。泣いた顔、笑った顔、あくびしたりくしゃみした顔、うんちの時の真っ赤な顔。大きくなった今も、少しも変わらない。“あなたがとってもかわいい”母親の大きな愛を描いた心あたたまる絵本。
みやにしたつや 作・絵
(文引用:金の星社)
豊かな表情が楽しい絵本
赤ちゃんの豊かな表情がたくさん描かれている絵本です。
- くしゃみした顔
- あくびした顔
- おしっこしたあとの顔
- うんこしたあとの顔
- 泣いた顔や怒った顔
などなど、あかちゃんのひとつひとつの表情が、みやにしたつやさんの何とも言えないテイストで描かれてるのがカワイイです。
「みやにしたつや」絵の魅力
みやみしたつやさんの絵は、子どもが描く絵のような印象で、上手だと言えない、パッと見は「へたくそ・・」と言いたくなるような絵です。けれど、印象深く頭の中に残ってしまうから不思議です。
力強い輪郭と、雑なように見えて細かい表情と色使い。
視覚に訴えるように考えられて描いているので、記憶に残るのでしょうね。

こどもがいくつになっても親は親
わたしもそうだったんだろうなぁ。と自分の顔を、鏡で見ながら思っています。なにせ、オデコに毛が生えていて、母がカミソリで剃ったそうですから、まるでサル(?)のような容姿だったみたいです。
でも、たとえ人から何と言われようとも、母はわたしのことを「小さい頃はかわいかった」と言ってくれます。でも、「今は・・・」とその後に別の言葉が続くのですけど・・・。
この絵本でも母親の気持ちを描いていますが、みやにしたつやさんはお父さんです。
お父さんにとっても、こどもはいつまでもかわいい。そういう気持ちが伝わってくる絵本です。でも世のお父さんは、母親と比べると嫌われているいように思っているんじゃないかと思っていました。
ところが最近、そうでもないみたいです。何人かの新卒女子に聞いてみると、結構「お父さんが好き」という女子が多いんです。
お父さんたちが、娘に嫌われないように努力している姿が思い浮かんで、なんだか微笑ましく思いました。
がんばれ、がんばれ お父さん!