コラム

感性豊かな人になりたい!『小泉今日子 書評集』レビュー

キョンキョンこと小泉今日子さんは、デビューした当時からちょっと変わったアイドルとして有名でした。

アイドル最高!と歌う『なんてったってアイドル』や、奇妙なハデハデ衣装を自分でプロデュースしていました。

NHK連続テレビ小説『あまちゃん』では、元アイドルの影武者(?)役で出演したり、先輩アイドルの松田聖子さんや、同期の中森明菜さんとは、全く違った路線を歩んでいます。

人とは違う、奇妙な行動をするキョンキョンですが、ものすごく本を読む読書家でもあります。そんな彼女が、読売新聞で連載していた書評欄をまとめた本が『小泉今日子 書評集』です。

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読書家「小泉今日子」の書評集

10年間(2005~2014)という長い間、女優業をしながら書評を書き続けられたのは、本が好きだからだと思います。

ブログを書いていて思うのですが、文章書くのは、けっこう大変で、書き終わった途端、頭も体もヘロヘロになりますもの・・。忙しいのに、よく書き続けられたものです。

この書評集以後に書かれた書評が、YOMIURI ONLINE(読売オンライン)に掲載されていたのでリンクを張っておきますね。上半期 心に残った本…小泉今日子さん(2016年8月22日)

読書が好きになった理由は?

本人が読書家になった理由を、まえがきに書いていました。

本を読んでいる人には声を掛けにくいのではないかと思ったからだった。

アイドル時代、疲れていても不機嫌な態度をとるわけにもいかないので、他人から話しかけられないように、本を開いていたのだそうです。

小泉さんがデビューした年は、「花の82年組」と言われるくらいアイドル全盛の時代で、いまでは想像できないくらい忙しかった時代です。アイドル時代の記憶がない(断片的)という人もいるくらい、ひどかったようです。

なので、一人になる時間をつくる方法が読書だったのだと思います。けれど、そのおかげで本を読む習慣ができて、本が大好きになったようです。

小泉今日子の書評が魅力的なわけ

小泉今日子が書く書評の書き出しは、自分の体験談や感じたことから始まります。

  • こどもの頃、テレビや漫画に出てくるヒーローに憧れた。(鹿男あおによし 万城目学 幻冬舎)
  • 初めて編み物をしたのは小学生のとき。(きなりの雲 石田千 講談社)

こんな書き出しされたら、アイドルもわたしも同じだと感じてしまいますよね。引き込まれて読んでしまいます。

アイドルが書く文章・・などと批判もあります。書評を読むだけでは、小説の内容はわかりませんが、小泉さんが紹介した文章を読むと、その小説を読んでみたくなる、不思議な魅了くがある書評です。

女優休業?でも「明後日」があるさ!

小泉今日子さんは、「2018年に独立し女優業などの仕事を休養する」と発表しました。

しばらくは、自分が立ち上げていた制作会社「明後日(あさって)」で、舞台制作やプロデュース業に専念するのだそうです。

突拍子もないことを始めるアイドル「小泉今日子」は、50歳を超えても健在です。

2020年には復帰するかも・・・?

復帰発表には、また突拍子もない、ビックリな発表をすることでしょうね。

なにせ感性豊かな「小泉今日子」なのですから(笑)

ABOUT ME
たくたく
たくたく
ほっこりっち編集長です。 大阪泉州地区出身の50代。 IT関係の仕事をしていたが、絵本専門の出版社に転職したことから絵本と文章の魅力に目覚める。 3年勤めた出版社を退職後は個人ブログを運営し、外部メディアさんに寄稿する機会も増えてきました。