絵本

母への想いはどこでもいっしょ!モンゴル人絵本作家が描く『バートルのこころのはな』

なにかと話題の相撲界ですが、モンゴル出身の力士も多く、横綱になった人もいますよね。でも、モンゴルの人たちの生活ってよくわからないですよね。

わたしの中では、ゲルという移動式のテントで暮らし、馬に乗って移動しながら生活しているイメージです。けど、これって「日本人はちょんまげしている」という、外国の方が持っているイメージと同じなのでは?

さて、モンゴルの方が描いた絵本『バートルのこころのはな』には、どんなモンゴル人が描かれているのでしょうか?

そして、現在のモンゴルは?

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バートルのこころのはな 内容

おかあさんにありがとうを伝えたい。

自分のことを生み、育ててくれたお母さんの恩というものは、とても大きいものです。その恩を返すことはきっと一生かかってもできないでしょう。

モンゴルの人々は、その大きな恩を敬って、「お母さんのお乳は、花のしずくを集めてわかしていれた、いっぱいのお茶ほどに貴重である」と言い伝えてきました。

この伝説をもとにこのお話はできています。

主人公のバートルは、おじいちゃんから「心の花の朝露を集めてお茶を飲むと長生きできる」という話を聞いて、お母さんに飲ませてあげようと、心の花を探しに、夜ふけの森に馬で出かけました。森には、こわ~いこわ~い化け物がいるといわれています。
小さな少年の純粋な心からのプレゼントが、お母さんのハートに届くやさしい物語です。(文引用:小学館

作: イチンノロブ・ガンバートル 絵: バーサンスレン・ボロルマー
訳: 津田 紀子

モンゴルの伝説から生まれた絵本

モンゴルのことわざに、

おかあさんのお乳は、花のしずくを集めてわかしていれた、一杯のお茶ほどに貴重である。

というものがあります。母への愛を忘れないようにという教えですが、『バートルのこころのはな』は、このことわざのとおり、お母さんのために「花のしずく」を集めに行くバートルの姿を描いています。

  • ゲルというテントの家
  • 3世代同居する大家族
  • 一歩外にでると灯りもなく真っ黒な草原
  • 馬に乗って移動するこども

この絵本に描かれているモンゴルは、まさしくイメージしているモンゴルそのものです。

期待を裏切らない現在のモンゴル

日本からモンゴルに行くには、飛行機(成田国際空港-チンギスハーン国際空港)で約5時間10分かかります。モンゴルの英雄「チンギスハーン」の名前が空港になっているのですね。

モンゴルの首都「ウランバートル」は、ビルが立ち並ぶ大都会です。さすがに、イメージとは違いますよね。

ですが、ウランバートルを出ると外には大草原が広がっています。

テントの家(ゲル)で暮らす遊牧民

モンゴルの遊牧民で使われている、組み立て式の住居で組み立て式のテントを「ゲル」と言います。「パオ」という言い方もありますが、「パオ」は中国語の呼び名です。

テント暮らしだから文化的な生活ができていないと思ったら大間違いです。電気は使えるので、テントの中にはテレビも冷蔵庫も、全自動の洗濯機まで完備してます。もちろんスマホもみなさん持っています。

ただーし、ガスや水道はありません。

だから、火をおこす燃料は家畜の糞を乾燥したものを使い、トイレは地面に穴を掘っただけです。水は川に汲みに行きます。

むかしながらの生活を守りながら、便利な先進国の文化を取り入れています。

なので、わたしたちがイメージしている、遊牧民の暮らしはそのままなので、

外見は期待通りです。ゲル(家)に入らない限りはね(笑)

ABOUT ME
たくたく
たくたく
ほっこりっち編集長です。 大阪泉州地区出身の50代。 IT関係の仕事をしていたが、絵本専門の出版社に転職したことから絵本と文章の魅力に目覚める。 3年勤めた出版社を退職後は個人ブログを運営し、外部メディアさんに寄稿する機会も増えてきました。