食べものを粗末にしてはいけません!
よく両親に叱られました。
だからわたしは、2月3日の節分が大好きでした。
だって、食べもの(豆)を投げても、叱られないどころか褒められるんですもの!
褒められたくて、鬼役になったの父に思いっきり豆を投げていたのを覚えています。
ですがある年の節分から、優しく豆を投げるようになりました。
なぜって? それは『おにたのぼうし』を読んだからです。
おにたのぼうし あらすじ
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節分の夜、
豆まきの音がしない一けん家にとびこんだおにのおにたは、
病気の母を看護する少女に出会います。
(引用:ポプラ社ホームページ)
おにたは黒鬼の子供です。まこと君の家の物置小屋に住んでいました。
気のいい鬼で、住んでいる家のお手伝いをしていました。けれどおにたがしたとは、誰も気づきません。
おにたは、はずかしがりやだったので、見つからないように用心していたからです。ある節分の夜、まこと君が豆まきを始めました。
そこでおにたは、角隠しの古い麦わら帽子をかぶって出ていくことにしました・・・
いい鬼を外に追いだして いいの?
節分には、悪い鬼を追い出して、良い福が来てほしいと願って、鬼退治に豆をまきます。
わたしの家では、主に父が鬼役だったのですが、父がかわいそうなので、たまに鬼役を交代してあげました。っていうか、鬼になりたかっただけなんですけどね。
鬼の役をしていたとき、騒いで楽しかったけど、なんだか寂しい気持ちになったのを思い出しました。
鬼の役をして、父や母や弟から豆を投げられていると、
おにはそと。わるい子は家からでていけ!
って言われているみたいで、悲しくなったからです。
わたし、そんなにわるい子なの?
きっと おにた も豆をまかれて、悲しい気持ちになったんじゃないかな。
鬼にも、いい鬼と悪い鬼 がいるはずです。
だから来年からの豆まきは、「鬼はそと 福はうち」じゃなく、
「わるい鬼はそと、いい鬼はうち」
と言うことにしました。
え? 福がないって?
だって、鬼はみたことあるけど、福はみたことないもん。
あなたは節分で、福の姿を見たことありますか?
いない福より、おにたのようないい鬼が家にいる方が、ずっといいと思いませんか?
わるい鬼はそと いい鬼はうち!
あなたも、次の節分は、かけことばを変えて、いい鬼をよんでみませんか?
おには~ そと~
おもしろくないって
