あなたは、今日なにを食べてきましたか?
わたしはおにぎりと玉子焼きを食べました。「冷めてもおいしいのがおにぎりだけど、やっぱり出来たては格別だなー」と、おにぎりをほおばりながら思いました。
『なにをたべてきたの?』に登場するしろぶたくんは、りんごとメロンとぶどうを食べてきたみたいですよ。
けっこうグルメですねぇ。
なにをたべてきたの? あらすじ
りんごとメロンとぶどうをペロリと食べてしまった白ぶたくんが、今度は石けんを……。
美しい色彩の世界が広がる空想豊かな絵本。
佼成出版社の人気のロングセラー絵本です。
キレイな色づかいとテンポのよいストーリ―
『なにをたべてきたの?』を読んで、「白ってこんなにきれいだったのか!」と思いました。
しろぶたくんは鼻と耳の先がピンクである以外は、漂白剤で洗ったかのように真っ白なのです。白ってどんな色にも変わりやすいので、きれいな白色って表現するのが難しいのではないかと思うのです。
しろぶたくんがリンゴを食べると、おなかに赤いまるが浮きでてきます。
きれいな白から浮きでてくる、赤いまるもとても鮮やかです。浮き出てくる色に比例して、しろぶたくんの体の白さも際立っていくようです。
りんごを食べただけでは足りなかったしろぶたくんは、メロン、ぶどうなどをテンポよく食べていきます。
大きいメロンもペロリと食べてしまう様子は、勢いがあって楽しいです。
メロンを一口で食べてしまうなんて、しろぶたくんはけっこう贅沢な食べ方をしていますねー
しろぶたくんが食べたフルーツは消えることなく、おなかにまるく残っていきます。赤、黄、緑とまるがひとつ、またひとつと増えていく様子を見ていると、なんだか信号のように見えてきました。
色は少しにじんでいて、食べ物を食べたあとにじんわりと、まるがにじみ出てきたことが想像できます。
まるで水彩絵の具で描かれたようです。
絵の具でやったことない?
しろぶたくんのおなかの色を見ていると、水彩絵の具で遊んだころを思い出しました。
小学校の図工の時間などで、よく水彩絵の具を使いませんでしたか?
わたしは絵を描くのは苦手なのですが、絵の具で色をぬる作業は大好きでした。
とくに好きだったのは、水彩絵の具でぬったうえに水を垂らしてにじませることでした。水を垂らすとジワーと広がっていく様子が好きで、よくやっていました。
つい夢中になって遊んでしまい、完成したわたしの絵はたいてい水分を多く含んでいて、紙がしんなりしていました・・
にじむ様子もページによって違うので、しろぶたくんのおなかの色を見比べるのもおもしろいですよ。
えっ、そんなものまで食べちゃうの?
仲間のぶたに「しろぶたくん、きれいになったね」と褒めてもらえるくらい、きれいな色がついたしろぶたくんですが、とうとう石けんまで口にいれます。
石けんだとわかっているのに口にいれちゃった・・
「しろぶたくんにとって、石けんって何なのだろう?」と思ってしまいました。
石けんはきれいになる食べものだと、しろぶたくんは思っているのでしょうかねー
あなたはどんな印象?
りんごを食べて、メロンを食べて・・と終わりまでテンポよく進んでいくので、読みやすいですよ。
わたしは食べ物の本でもあり、色遊びの本でもあり・・という印象を持った『なにをたべてきたの?』でした。
あなたは『なにをたべてきたの?』にどんな印象を持つのでしょうか?
