最近思うのですが、だんだん歳を重ねると、日常の変化があいまいになってくる気がするのです
一日中、パソコンの前で作業していると、春でも夏でも変化がまったくありません。昔は夏祭りなど、季節の行事にも出かけましたが今はあまり行かなくなってしまいました。
昨日も1ヵ月前も、たいして変わらない生活な気がしてきます。
それではおもしろくないので、『ふたりはいっしょ』のなかよしコンビ、かえるくんとがまがえるくんのように、日常のちょっとしたおもしろさを見つけて楽しむようにしたいです。
ふたりはいっしょ あらすじ
がまくんとかえるくんの物語「よていひょう」「はやくめをだせ」「クッキー」「こわくないやい」「がまくんのゆめ」の5編を収録。ニューベリー賞受賞作。(文引用:文化出版局ホームページ)
何気ない日常の様子
がまくんとかえるくんの物語は、どれも何気ない日常を描いています。たとえば大冒険に出かけるわけではなく、自宅の庭で種まきをしたことや予定表を作ってみたときの物語です。
今回はわたしが読んでいてとくに楽しかった物語、「よていひょう」と「クッキー」について紹介します。
よていひょう
あなたは予定表を作るなら、どんなふうに作りますか?
わたしはその日にやらなければいけないことを書き出して、午前と午後のどちらにやるか書きます。たとえば「部屋の掃除→午前、たまった郵便物の整理→午後・・」みたいにです。
きっちり決めると達成できなかったときにムダに落ち込むので、あえてざっくりとした予定表を作ることにしています。
がまくんはどんな予定表を作るのだろう?
予定表の作り方って個性がでるので、他人のやり方を教えてもらうのがおもしろいのです。
がまくんの予定表の作り方は、ちょっと意外なものでした。わたしにとっては「そこからなの?」と思ってしまう予定表が出来上がっていたのです。
けれども絶対に忘れない予定表にはなりそうでしたよ。
クッキー
実はがまくんには、クッキーづくりの才能があったのです。出来たてのクッキーはサクサクで美味しいに違いありませんね。
わたしはこの物語に登場する「いしりょく」という言葉が、すごく好きです。
「いしりょく」って何?
そんな言葉って、あったかなぁ
と、わたしは思いましたよ。
クッキーを両手に持って、大まじめに「いしりょく」について語る、かえるくんとがまくん。
読んでいると思わず笑ってしまいます。
毎日はちょっとしたおもしろさでできているのかもしれない
何気ない日常の中に、がまくんとかえるくんのような、ちょっとしたおもしろさがひそんでいるのかもしれません。
だって、がまくんとかえるくんは予定表1つ書いても、おもしろいことが見つかるのですよ。
旅行など、遊びに出かけられないから楽しいことがないわけではないのです。
もしかしたら、毎日はちょっとしたおもしろさでできているのかもしれない・・
『ふたりはいっしょ』を読んでいるとそんなふうに思えて、楽しい気分になれました。
