あなたは、かえるくんとがまがえるくんの親友ふたりのやりとりを描いた『ふたりはともだち』って覚えていますか?
教科書にも載っているおはなしです。わたしは小学生のころに、教科書で読んだことがあります。
なつかしいなーと思って読んでみると、「あれ、このふたりって親友だよね?」と思うことが多々ありました。
ふたりはともだち あらすじ
仲よしのがまくんとかえるくんを主人公にしたユーモラスな友情物語を5編収録。読みきかせにもふさわしいローベルの傑作です。小学校の教科書に採用されています。
『ふたりはともだち』は、5つのおはなしで構成されています。
1つずつカンタンに紹介しますね。
はるがきた
がまくん(がまがえるくん)を遊びに誘うため、家に来たかえるくんに居留守を使っちゃう がまくん。
しかもバレバレ。
がまくんの対応にビックリしてしまいました。親友に居留守って使うんだっけ・・
そんながまくんの対応にかえるくんはびくともせず、あの手この手でがまくんを家から引っ張り出そうとします
なるほど、その手があったか!
と思ってしまうほど、かえるくんのアイデアは予想外でしたよ。
おはなし
どちらかというと自由奔放ながまくんですが、ちゃんとかえるくんのことを大切に思っているのだな とわかるエピソードです。
具合が悪くなったかえるくんのために、がまくんはおはなしを語って聞かせようとします。
ところがどんなにがんばっても、がまくんはおはなしを思いつきません。
かえるくんのためにおはなしを考えるがまくんは「そんなにがんばるの?」というほど、必死なのです。
居留守を使ってみたりしても、がまくんはかえるくんのことが大切なんだなと思いました。
なくしたボタン
落とし物が自分のところに戻ってくる可能性って少ないですよね。
わたしはたとえ名前が書いてあっても、落としたら二度と戻ってきませんでした。
がまくんは上着のボタンを落としてしまったようです。かえるくんだけではなく、スズメや森の動物たちも探してくれますが・・
自分の落とし物をみんながいっしょに探してくれることって、申し訳ないなと思うと同時にうれしいなとも思いませんか?
対照的な感情ですが、どちらも相手が大切だから思う感情なのかなとがまくんの様子を見ていて思いました。

すいえい
かえるくんとがまがえるくんなら、水泳は得意そうですね。
水泳が苦手なわたしはうらやましいなと思います。
とはいえ、相変わらずトラブルが発生してしまったようです。
親友だからこそ遠慮なく自分の意見をいうか、それとも、親友だからこそ相手が傷つかないように配慮するか、どちらがいいのだろうと考えてしまうエピソードでした。
あなたはどっち派ですか?
おてがみ
わたしが小学校のころに教科書で読んだエピソードは、おてがみでした。
手紙をもらったことのないがまくんのために、かえるくんはあることを思いつくのですが・・
「おてがみ」のエピソードは、知っている方も多いのではないでしょうか。
手紙って届くとうれしいものですよね。最近は年賀状もメールで済ませることが多くなってきたので、便利だなと思ってはいても、減った紙の年賀状をみてさりげなくへこんでしまいます。
がまくんのために行動する、かえるくんの優しさが心に染みるエピソードです
大人になってあらためて読んでみても、「がまくんとかえるくんの関係っていいなぁ」と思いました。
親友だからこそ・・
親友だからこそ、自分の感情をきちんと相手に伝えておきたいと、わたしなら思います。
がまくんとかえるくんは良い感情も悪い感情も隠さず、相手に伝えることができているようです。
お互い、相手のことを大切に思っているからこそ、やさしいだけの親友ではないのかもしれませんね
