ナンセンス絵本といえば、内田麟太郎(うちだりんたろう)さんの他には思い浮かびません。
くりかえしの言葉のリズムがなんとも言えず、つい口ずさんでしまいます。
『うし』は、うしのお尻が表紙の絵本。表紙をみただけでどんな内容なのか、期待度がマックスあがってきます。
うし あらすじ
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うしがうしろをふりかえったら、うしがいた。そのうしろのうしがうしろをふりかえると、やっぱりうしがいた……。
どんどんふえて、さて、どうなる?
くりかえす言葉のリズムが楽しい、ナンセンス絵本。(文引用:アリス館)
詩: 内田 麟太郎
絵: 高畠 純
ナンセンスいきなり全開!?
うし うしろをふりかえった
期待通り、1ページ目から、シュールなことば遊びが全開です。
うし うし(ろ)
いきなり、ゲラゲラ笑ってしまったわだしは、へんなヒト?
最後のことばが、
もう
あー おもしろかった。
なんのことかわからない?
そんなあなたは、『うし』を 飼って 買って読んでください(笑)
内田麟太郎の魅力とは?
内田麟太郎さんは、詩人内田博の長男として生まれました。その影響か、ご本人も看板職人をしながら詩を書いていました。児童書を書き始めたのは、38歳になってから。
長新太さんとの共作『さかさまライオン』でデビューすると、たちまち人気作家の仲間入り。
言葉の魔術師と言われるように、内田麟太郎が紡ぎだすシンプルなことばとリズム感に、思わず笑顔がでてきます。
絵本のタイトルだけでも笑える作品が多く、わたしが大好きなタイトルは、
- 「うそつきのつき」 絵/荒井良二 文溪堂
- 「そろそろぞろぞろ」 絵/藤枝リュウジ 金の星社
- 「ぶきゃ ぶきゃ ぶー」 絵/竹内通雅 講談社
- 「かあちゃんかいじゅう」 絵/長谷川義史 ひかりのくに
- 「なりました」 絵/山口マオ すずき出版
- 「だが しかし」 絵/西村繁男 文溪堂
- 「なんだかへんなのね」 絵/岡山伸也 絵本塾出版
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大好きなタイトルが多すぎて、書ききれません・・・。全部読めていないけど・・。内田麟太郎さんの作品は、全部読みたいと思っています。
だって、単純におもしろいんだもん。
内田麟太郎さん本人がどこかで話をしていましたが、
ナンセンス絵本を読むときは、意味を考えたりせずに、ただただ楽しむといいですよ。意味を追ってしまうと、頭が痛くなっちゃいますからね(笑)
と。
内田麟太郎の魅力は、なんにも考えずに、
絵本を読んでるだけで笑えることです。