コラム

大ヒット映画『君の名は。』にはもうひとつの物語りがあった。小説で楽しむ 君の名は。

2016年8月に公開されて大ヒットした映画『君の名は。』を観ましたか?

先日『小説 君の名は。』をあるのを知って一気に読んでしまったのですが、調べているとアナザーストーリーを書いた、別の小説があるのを発見しました。

『君の名は。』小説版を読めば100倍楽しめるよ!

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映画『君の名は。』は日本アニメ映画No1!

映画『君の名は。』は、37週のロングラン上映を記録しましたが、興行収入は残念ながらジブリの『千と千尋の神隠し』を抜くことができませんでした。日本では・・・。

ところが、その後全世界で上映された『君の名は。』は、海外でも大ヒットし、ハリウッド映画になることも決定!

そして、日本を含む日本アニメの世界興行収入で『千と千尋の神隠し』を抜きました

1位「君の名は。」$358,924,129
2位「千と千尋の神隠し」 $289,096,544
3位「ハウルの動く城」$235,184,110

最高収入アニメ映画リスト より(wikipedia 英語版)

小説『君の名は。』は映画と同じ内容だけど濃い

小説版は、映画が上映される前に発売されていました。よくあるノベライズ本なのですが、ゴーストライターではなく新海監督自信が書いた小説です。

内容は映画とほぼ同じですが、細かい描写や心の動きは、小説のほうが伝わってきます。映画だと、どうしても映像に気がいってしまうので、言葉の意味を深く考えられないからです。

新海誠監督の映画は、リズムがよくて、考える暇を与えないのが特徴です。だから、小説を読むと、映画で見逃していたことがあり「あー、そうだったんだ」と納得する場面も、ちらほら・・・。

この小説『君の名は。』のオーディオブックが発売されていますが、朗読時間は「6時間33分」かかっています。映画の上映時間が「2時間もない(107分)」のですから、表現できなかったことが多いはずです。

小説を朗読すると6時間30分もかかるので、小説のほうが内容は濃くて当然です。けれど、映画は映画で別の魅力があります。

映画の魅力は裏設定

映像で表現する映画の魅力は、あちらこちらに散りばめられた設定です。この裏設定は小説では残念ながら表現できません。

映画を見たひとは、主人公のふたりがどうなるかと気になることでしょうが、脇役たちの裏設定がおもしろい。

「三葉」の幼なじみのふたり、「テッシー」と「サヤちん」が結婚することは、映画の最後の場面で描かれていました。

ですが、もうひとつ設定があったことを、新海監督が映画のパンフレットで明かしています。

「瀧(たき)」君のあこがれだった「奥寺」先輩が、同級生の「司(つかさ)」と結婚するという裏設定があるそうです。瀧君が風景スケッチだけを頼りに糸守を探しにでかける際、司と奥寺先輩が心配で一緒についてきたのですが「なんでかなぁ」と思いませんでした?

じつは、ふたりは結婚するという設定だったからなのです。糸守旅行がキッカケなのかどうかまではわかりませんが、映画の最後で「わたし結婚するの」と言った奥寺先輩の薬指にはエンゲージリングが、そして久しぶりに会った司の薬指にもリングが・・・・

今度映画を見たら、奥寺先輩と司の薬指を確認しましょうね。

もうひとつの『君の名は。』

映画『君の名は。』を深く理解して楽しむなら、小説『君の名は。』は欠かせません。っていうか、絶対読んだほうが楽しめます。

そしてもうひとつ、アナザーストーリーを書いた小説があるのです。

君の名は。Another Side:Earthbound

この小説を描いたのは、映画版で脚本協力した「加納新太」さん。加納新太さんは、新海監督の映画のノベライズ本をいくつも書いています。なので、新海監督の作品のことを一番理解されているかたです。

『君の名は。Another Side:Earthbound』は、全4話からなっており本作のアナザーストーリーが展開されます。

特に第4話は、三葉の父「宮水俊樹」が、母「二葉」と出会うところから、彗星が落ちる日のことまで描かれています。

糸水の住民がなぜ救われたのか・・・

『君の名は。』本編では語られていなくて、モンモンしていた場面が明らかになるのです。

映画公開から2年も経つのでいまさらですけど、読んでみたいと思いませんか?

ABOUT ME
たくたく
たくたく
ほっこりっち編集長です。 大阪泉州地区出身の50代。 IT関係の仕事をしていたが、絵本専門の出版社に転職したことから絵本と文章の魅力に目覚める。 3年勤めた出版社を退職後は個人ブログを運営し、外部メディアさんに寄稿する機会も増えてきました。